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2009年6月21日 (日)

イランとアゼリー人

いまイラン大統領選挙で改革派と保守派が対立と衝突を繰り返している。改革派リーダーのムサビ元首相,保守派で最高宗教指導者のハメネイ師の両者はトルコ系のアゼリー人である。偶然であると思うが,両者はイランの東アゼルバイジャンのKhamenehという土地と結びついている。

イランは多民族多言語の国家である。イランには多くのアゼリー人が活躍しているが,多くのアゼリー人のアイデンティティーはシーア派ムスリムのイラン人である。イランでは,アゼルバイジャンという民族意識を意識させないためであろうか,少数民族の言語による出版や放送が行われていない。

イランは長い歴史,伝統そして文化が国家統合のアイデンティティーとなっている。国家統合の求心力が分離分裂の遠心力よりもはるかに強い。このため,アゼリー人,クルド人,トルクメン人などが独立国家を求める運動は小さい。

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コメント

>少数民族の言語による出版や放送

放送は認められていないはずですが、出版については、タブリーズの本屋などではアラビア文字表記のアゼリー語の本が、かなり売られています。ジャンルは文学関係にかなり偏っていますが....昔のオスマン語みたいに母音をいちいち補って読まないといけないので、非常に読みづらく感じました。あちらで普通に教育を受けたアゼリーにとっても、多分ペルシア語の方が読みやすいんじゃないでしょうか。

それと、知り合った若い学生の中には、ラテン文字の正書法を自分で覚え、ネット上でアゼルバイジャン語のサイトを日々巡回しているという奴もいましたね。ネットの普及が進めば、状況はさらに変わるのかもしれません。


アゼリー人の文化の中心地タブリーズでは,文学書が多く出版されていますが,その他の分野がほとんどなく,ペルシア語ですね。アゼリー人は文学の伝統が長いから,書籍が多く出版されていますが,遊牧民の伝統が長かったトルクメン人には書籍が出版されていませんね。その他,カシュガイ人,クルド人も同じですね。
テヘランにも多くのアゼリー人が生活していますが,アゼリー語の本はないですね。

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