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2009年7月 5日 (日)

諷刺詩人ミルザ・アラクバル・サービル(1862-1911)

Sabir アゼルバイジャン文学において,諷刺詩人ミルザ・アラクバル・サービル(1862-1911)は諷刺詩というジャンルで現在のアゼルバイジャンの人々に親しまれている。帝政ロシアの支配下にあったコーカサスの人々はロシアを直接批判することが出来ず,諷刺を利用することで帝政ロシアの支配を間接的に批判した。

帝政ロシアの圧政支配の時代,直接的なロシア批判ができず,間接的な手段を利用するしかなかった。検閲も厳しかったから,ロシア批判の文章は印刷されることはなかった。

サービルの名前は,アゼルバイジャン人からよく聞いていたが,外国人として,彼の詩を読んでみると,はっきり言って非常に難しく,分からない。アゼルバイジャン人たちは,サービルなどの諷刺詩を読んで分かるようだが,外国人には詩を理解するのは簡単ではない。アゼルバイジャンの文学史で有名で,アゼルバイジャン人がよく分かっても,外国人が諷刺文学を理解するのは至難の業である。サービルの時代,ロシア人も同じように理解するのは難しかったのであろう。だから,検閲をくぐり抜けたのであろう。

インターネットというメディアが発達しているおかげで,諷刺詩というような文学のジャンルは過去のものとなってしまった。直接的な表現で批判できる時代は幸せかもしれないが,諷刺詩による陰影に富んだ,高尚な文学はもう登場することはないのだろう

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