無料ブログはココログ

« トルコ共和国とウイグル人 | トップページ | 新疆での衝突事件と漢族 »

2009年7月19日 (日)

新疆大学と少数民族

ウイグル自治区共産党が制定した綱領によると,少数民族言語を第一とし,漢語を第二とすることになっている。しかし,現実にはウイグル語の表示や看板がウルムチ市でますます少なくなっている。少数民族の言語や文化は全く尊重されなくなっている。

新疆ウイグル自治区は,「ウイグル」という名称を冠しているが,ウルムチなど大都市は漢族の都市となっている。漢語(中国語)の読み書きができないウイグル人はたくさんいる。少数民族が大学に入学するのは非常に難しい。新疆のトップ大学である新疆大学を訪問してみると,ウイグル人など少数民族の学生姿を見かけることはない。自治区綱領は実態を反映したものではない。ウイグル語で高等教育をかつて受けることができたが,いまでは受けることはできない。ウイグル人の先生がウイグル語ではなく,漢語で授業をしなければならなくなっている。

新疆大学では,漢族の学生のほとんどが少数民族の学生と交流する機会を持たない。中国政府が民族共生を唱えても,全くの実態のない,お題目に終わっている。若者の間でも,漢族と少数民族の溝は埋まるどころか,今回の衝突事件を通じて拡大するばかりである。

« トルコ共和国とウイグル人 | トップページ | 新疆での衝突事件と漢族 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

漢人一般のウイグル人への差別感情も大変なものがあるようです。いかに体制が変わっても、彼の地が中国の枠内にある限り問題は何ら解決しないのではないでしょうか。

この↓論考は参考になるように思えます。しかし、本当に漢人が書いたような内容ですね。

新疆ウイグル「純粋な悪魔はいない」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090715/200181/?P=2
北京五輪前、当局は治安管理の一環として、ウイグル族出稼ぎ労働者を北京から一掃した。それを見た北京住民たちは「ウイグル族の文化レベルは低く、窃盗や犯罪などは日常茶飯事、とっても迷惑」と口を揃えた。道端で屋台を営むウイグル族を見かけなくなった。

中華世界がイスラム世界を支配しようとするのは無理ですね。漢族の北京の共産党エリートは新疆へは行きません。新疆を辺境の地としてバカにしています。漢族の社会内で和諧社会建設をスローガンにしていても難しいのに,異民族とは不可能でしょうね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/539096/45672844

この記事へのトラックバック一覧です: 新疆大学と少数民族:

« トルコ共和国とウイグル人 | トップページ | 新疆での衝突事件と漢族 »