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2009年7月28日 (火)

新疆での衝突事件と漢族

JR東海の関係会社が出版している雑誌《WEDGE》8月号で,次の記事が掲載されている。

王柯(神戸大学大学院教授国際文化研究科教授):暴動に揺れるウイグル「中国化」図る少数民族統治の実態。

漢族の教授が書いた内容として穏当なものである。筆者が日本を活動の場としていることもあるからか,中国の教授たちが中国共産党の方針に沿った発言と比較すると,ずっと客観的で穏健である。

筆者は,「経済の発展,漢民族社会への接近に伴い,ウイグル社会に漢語(中国語)学習のブームが起きている。中国政府はウイグル地域で少数民族語と漢語の「二言語教育」を長期安定実現の手段として重視して推進するが,歓迎されているのも事実である。「二言語クラス」は,どこでも学校も定員を上回る盛況である」と書いている。

本当に《歓迎》されているのだろうか。新疆ウイグル自治区の地方都市を回ってみて,《歓迎》されているとは思えなかった。ウイグル人の知識人たちは,ウイグル語で大学での高等教育も受けられなく,漢語教育を否定的にみていることが多かった。ウイグル語という民族のアイデンティティーを維持するlことに制限を加えている方がずっと問題だと言っていた。

また,筆者は「中国の少数民族政策は民族の絶滅,自生自滅に追い込むような政策ではない」と書いている。政策はその通りであろう。しかし,少数民族に対して,実際に行われている政治はどうみても弾圧政治でしかない。事件から時間が経過しても,日本からウルムチへの国際電話やメールが相変わらずつながらない。このようなことでは中国共産党にとって都合の悪いことを隠していると言われても仕方がないであろう。

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