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2010年3月 6日 (土)

米下院外交委員会,また「オスマン帝国のアルメニア人虐殺」決議

3月4日,米国下院外交委員会は,「20世紀初頭,オスマン帝国内で発生したアルメニア人殺害事件をジェノサイド(集団虐殺)と認定する」決議を採択した。賛成23,反対22の僅差で採択された。

トルコ政府は,この決議に抗議して駐米トルコ大使の召還を決定した。トルコ政府が取った外交手段は当然であろう。米国下院で「日本の南京虐殺」決議案が採択されたときに,日本政府は毅然とした態度を取らなかった。外交とは時に毅然とした態度を取る必要がある。トルコが取った態度に比べると,日本外交はいつもお粗末であり,卑屈である。

トルコは,アフガニスタンに派兵し,駐イラク米軍にトルコ国内の空軍基地を提供している。オバマ政権はトルコの重要性について認識しているが,米国にはカルフォルニアを中心としてアルメニア系が多く,彼らのロビー活動によって採択を働きかけた。

米国は欧州から歴史を捨てた人々が建国し,いろいろな理由により移住した移民からなる国家である。米国のように世界において,歴史から切り離された国家がひとつぐらいあってもいいと思うが,歴史を政治の道具にすることは米国に跳ね返ってくる。トルコの多くの国民は,左派右派などすべての人々が反米的な感情を抱くことは間違いない。

このような決議は,日本と関係ないと思ってはいけない。米国では西海岸でアジア系住民が増加しており,反日的なロビー活動が勢力を増している。日本はトルコとも連携して,歴史を弄ぶグループとは毅然とすべきであると思う。日本は味方を増やせば,孤立することはない。しかし,その努力はどこでも行われていないのが残念だ。

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