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2010年4月17日 (土)

カザフ人ハサン・オラルタイ氏の死去

カザフ人のハサン・オラルタイ(Hasan Oraltay)氏がドイツで死去した。同氏は1933年に東トルキスタン(新疆)タルバガタイに誕生した。彼の父親Alibek Hakimはカザフ人のリーダーであった。父親の率いるカザフ部族が漢人との闘争などで東トルキスタンからタクラマカン砂漠、チベット高原を経由してパキスタンに避難した。1950年代にカザフ人たちはパキスタンからトルコ移住した。

トルコに移住したハサン・オラルタイ氏は、その後ミュンヘンで対共産圏向け放送局Radio Libertyのカザフ語放送で長年勤務した。この放送局には、彼のような亡命者や避難民がアナウンサーとなり、タタール語、カザフ語、アゼルバイジャン語などの言語で短波放送を行っていた。

1991年にカザフスタンが独立すると、モスクを寄付するなどイスラムが広まることに貢献した。このような活動に対して、カザフスタンの大学から名誉博士や名誉教授の称号が授与された。このような彼へのカザフスタンでの顕彰とは対照的に、彼の出身地、現在の新疆ウイグル自治区からは意図的に無視され続けてきた。中国共産党は在外トルコ系の人に冷淡であり、民族分裂運動の活動家として黙殺してきた。

1950年代にトルコに移住した東トルキスタン出身のカザフ人たちの中で移住と避難を知るカザフ人がまた一人亡くなった。ご冥福を祈ります。

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