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2010年6月14日 (月)

中央アジアは中国経済圏?

中央アジア諸国と中国の経済的な交流が盛んになっている。中国の経済的進出とも言うべきか。1991年のソ連崩壊により中央アジア地域が棚ぼた式で独立を獲得した。しかし、独立を準備していたわけではなく、共産党の幹部がそのまま大統領や首相の政治指導者となった。中央アジアの共産党幹部は同時に部族の有力なリーダーでもあった。そのような政治体制では経済的に発展することは難しかった。カザフスタンだけが石油や天然ガスを輸出して外貨を稼いで中央アジア諸国の中において発展しつつある。トルクメニスタンは天然ガス輸出による収入により、鎖国体制下で限定的ながら発展しつつある。ウズベキスタンは独裁体制、キルギスは政治的な混乱により経済的な発展が困難な状況にある。

2000年ぐらまで中央アジア諸国の経済活動に韓国プレゼンスが大きかった。最近は、韓国よりも中国がはるかに大きなプレゼンを持ちつつある。中国がパイプラインを通じて、石油や天然ガスをカザフスタンやトルクメニスタンから輸入している。中央アジア諸国は中国から外貨を得ている。その外貨が中央アジアの中国製品購買力を高めている。中央アジア諸国では、中国製品がバザール(市場)を席巻しつつある。韓国のサムスンやLGにかわって、ハイアールなどの中国製品が目立っている。また、中国の繊維製品が大量に輸入されている。ただ、中国の繊維製品は、中央アジアの繊維産業をダメにしてしまった。

東南アジア(ベトナム、ラオス、カンボジア)では中国の人民元による現金決済が商売で普通に行われているが、中央アジアでもそのような人民元圏になる可能性がでてきた。中国製品が溢れるようになって、このような貿易に従事するのは漢族であって、新疆ウイグル自治区のウイグル人ではない。中央アジア貿易で中国の漢族が豊かになっても、新疆ウイグル自治区のウイグル人が豊かになってはいない。新疆での暴動事件が起きた原因の一つは、中国少数民族の貧困である。どうも中国の中央アジア貿易では、新疆のウイグル人が豊かになるのは難しいようだ。

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