無料ブログはココログ

« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »

2010年7月

2010年7月28日 (水)

嗚呼、ウイグル人記者に懲役15年!

昨年7月のウルムチ虐殺事件に関して、中国共産党の対応を批判したウイグル人新聞記者ガイラット・ニヤズ氏(51)がウルムチの人民裁判所で国家安全危害罪により懲役15年の実刑判決を受けた。

共産党を批判することで、懲役15年になる国が隣国にある。日本ではジャーナリストが名誉毀損で告訴されて損害賠償を請求されることはあるが、報道の自由が社会に認められているから、中国のようなことは起きない。

価値観の違う隣国を、経済の発展だけで目を奪われている日本のビジネス関係者が余りにも多いが、自由のない金満国家に本当に未来はあるのだろうか。

2010年7月23日 (金)

トルコと東南アジア友好協力条約

ASEANフォーラムがハノイで開催されているが、ASEAN基本条約である「東南アジア友好協力条約」にトルコが署名した。この条約へのトルコ加盟は、トルコの東方外交が具体的な形で現れた。トルコとASEANの関係は、さほど密なものではなかった。トルコはEU加盟を目指す西方外交が長年、外交の中心であった。トルコは外交の選択肢を多く持とうとしていることは明らかである。

トルコの外交は、多元的に向かおうとしていることは確かだ。

2010年7月15日 (木)

キルギス政変とマナス空港駐留米軍利権

キルギスのオトゥンエヴァ新政権は、バキエフ大統領を追放したが、バキエフ元大統領もアカエフ大統領を亡命させた。今回の政権が、今までの政権とは違っている点がある。米軍のマナス空軍基地をめぐる腐敗と利権にメスを入れようとしている

アカエフ元大統領もバキエフ前大統領も、米軍基地で燃料補給などを仕切っているレッド・スター・エンタープライズ社とミナ・コーポレーション社(米国防省と独占契約をしているが、法人登録は英領ジブラルタル<ここは租税回避地「タックス・ヘイブン」)にある、実体の分からない会社から資金の提供を受けていた。米軍の巨額の軍事費の一部は、このような実体の分からない会社を通じて、賄賂や工作など裏の部部で使われている。まあ、戦争とか、謀略というものは、そんなものであろう。米国がそのような軍の暴走に一定の歯止めがかかるのは米国議会での公聴会があるからであろう。最近、米国議会でもこれらの会社に関して調査が始まっているようだ。

これらのダミー会社を通じて、アカエフ一族やバキエフ一族に資金が流れていたことは確実で、キルギスでは米国からの支援がキルギス国民への分配されることがなかった。キルギス新政府は、マナス空軍基地の利権を調査している。アカエフやバキエフとは違い、キルギス新政府は、マナス空軍基地での利権を政府に入れようとと考えている。現在、キルギス政府と米国務省の間で交渉が行われている。米軍からの収入がキルギス政府に入るようなれば、キルギス国民の生活向上に使われるようになるであろう。

2010年7月14日 (水)

ダヴトオール・トルコ外相の書籍のギリシア語訳

トルコ外相の著者Stratejik derinlik(『戦略的な奥行き』)がギリシア語に翻訳され、アテネの書店でギリシア人たちによく売れているそうである。ギリシア人たちは、トルコ人が書いた書籍に関心を示すことはなかった。ギリシア人がトルコ語の書籍をギリシア語に翻訳することがなかったので、隣国のトルコの書籍に近づくことが難しかった。

ギリシアは最近の金融危機を経験し、経済的に落ち込んでいる。ギリシアと比較すると、経済的にも安定し、外交で隣国に影響を与えつつあるトルコについて、ギリシア人たちは関心を持ち始めている。トルコ外相が書いた書籍は、トルコ外交の戦略や方向性を知るのに、ギリシア人たちにとって手っ取り早いのであろう。

ギリシア人がトルコに敵対感情を有していた時代は昔になりつつあるようだ。ギリシアの知識人たちは隣国トルコのことを、もっと知りたくなっている。

2010年7月 9日 (金)

ダヴトオール・トルコ外相の英国訪問

イスタンブールでトランジットでフライトを待っていたときに、トルコ外相の英国訪問のニュースを見た。トルコ外相は英国のジャーナリストを前に記者会見を行い、英国のジャーナリストの質問に英語でそつなく答えていた。

それに比べると、日本の外相は、どうだろうか? 外交交渉では間違ってはいけないので、通訳を介する必要があると思う。しかし、日本の外相は、ほどんど通訳なしでは外交ができないようだ。外交官として外国語の素養が身についてにないとしても、日本の外相は外交の場で外国語が駆使できたほうがいいと思う。外交交渉ではない、非公式の場では外国語を使うことでコミュニケーションを和らげることができると思う。

外交官出身の外相を必要としない時代は、外務官僚がしっかりお膳立てしていたが、スピードの時代では、もう少しグローバルに対応できる日本の外相が必要だと思う。

2010年7月 7日 (水)

新疆ウイグル自治区とウイグル人

朝日新聞にアムネスティーインターナショナル日本支部が書いた「ウイグル人として生きる権利」という記事が掲載されている。この記事は新疆ウイグル自治区のウイグル人の人権状況を分かりやすく説明している。

http://www.asahi.com/international/shien/TKY201007050224.html

中国の少数民族は、いかにアイデンティティーを維持するのが難しいか分かる。中国共産党は少数民族を漢化するか、漢族の中に消滅させたいと言ってもいいだろう。中国共産党というよりも、歴代王朝と同じように、異民族に対して抑圧的である。

中華思想が生きているのであるから、周辺にいる我々、日本人も中国経済に目がくらんで中国頼みになっているのは危険であり、中国には堂々と意見を言っていく気概が必要であろう。そして、距離を保たないと飲み込まれてしまう。

2010年7月 6日 (火)

新疆ウイグル自治区衝突事件、1周年

昨年7月5日に新疆ウイグル自治区で発生した衝突事件から1年が経過した。治安維持の名目で少数民族に対する締め付けが厳しいままである。漢族には優しく、少数民族には厳しい監視体制を続けているようでは民族間の融和は難しい。中国共産党は10年間に新疆に対して集中的な投資をすると言っているが、いままでのやりかたでは少数民族が豊かになるのではなく、漢族が豊かになるばかりであろう。

表面的な繁栄が続いても、民族の亀裂は解消することは難しい。新疆での漢族の人口増加が止まらない現状では、少数民族を押さえても、また何時か暴発する可能性は否定できない。NHKのインタビューでウイグル人が答えられないと言っている。本音を語れば、逮捕されることが明らかなのに、そのような質問をするNHKの記者のKYも困りものである。

2010年7月 5日 (月)

ダヴトオール・トルコ外相、イスラエルへ警告

5月、イスラエル特殊部隊がガザ支援船を襲撃し、トルコ人9名が死亡した事件は、トルコ人の対イスラエル感情を悪化させたが、イスラエルが全く謝罪しないことにトルコ外相が警告を発している。トルコ外相の強気は、トルコ世論の支持が背景にある

従来、トルコはイスラエルと表面的に良好な関係を維持してきたが、イスラエルによる襲撃事件とイスラエルが謝罪しないことに、トルコ人たちは激高している。トルコ外相の強気な態度を、中東イスラム諸国は歓迎している。中東諸国はトルコが対イスラエル関係で強硬であることから、トルコに親近感を感じつつある。アラブ人は力が強いことに好意を持っている。

トルコもこの機会を利用して外交を東方外交重視に切り替えようとしている。トルコはイスラム諸国のリーダーになりつつある。トルコがEU加盟を目指すより、イスラムの盟主を目指すことがトルコにとって、より大きなメリットがあると感じるようになっている。21世紀のトルコ外交は、日本人が理解している以上にダイナミズムを持つようになるであろう。

2010年7月 1日 (木)

トルコ人青年の死を悼む

6月18日,トルコ人メスット・シェネルさんが川口市で急死した。31才の若さであった。来日して14年,日本・トルコ友好のために尽くし,トルコからの留学生支援に尽力していた。17才で来日し,東京農大,筑波大学大学院で遺伝工学を学んだ。日本で苦労してきたのだが,日本でお世話になったから,恩返しをしたいということで,奨学金を創設した。その純粋な気持ちには頭が下がる思いであった。

2001年,シェネルさんは日本トルコ育英会を仲間と創設し,トルコや中央アジアからの留学生に奨学金を支給する活動に尽力していた。50人以上が奨学金を受けて,日本で学んだ。

彼は友人とケバブ店を開店し,近年利益が出るようになって,その利益を奨学金基金に寄付していた。自分のことばかり考える,エゴイズムの現代社会において,彼のような生き方は,本当にすばらしい人生であった。

彼は日本とトルコの友好に本当に尽くした。しかし,あまりにも若く逝ってしまった。ご冥福を祈ります。

« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »