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2010年10月17日 (日)

『外国における国語の問題ードイツ・トルコ・中国ー』

Kokugoseries47_2 高橋健二・柴田武・村尾力『外国における国語の問題ードイツ・トルコ・中国ー』(国語シリーズ47,文部省、昭和35年)の中で、柴田武が「トルコの文字改革」(36-67頁)を執筆している。

故柴田武は社会言語学者、言語方言学者として、日本語の研究に大きな足跡を残している。彼の言語研究は、トルコ語研究から始まっている。戦時中は内モンゴルのトルコ系言語であるサラール語の研究について発表している。戦後は日本語の研究に関する数多くの発表をしているの比べると、トルコ語に関する論文や論考は少ない。トルコ語が1928年にアラビア語からラテン文字に移行したことを分かりやすくまとめている。この論考が「国語シリーズ」の中におさめられていることから、残念ながらあまり知られていない。

1980年代にトルコを訪問したこと頃、まだアラビア文字によるオスマン・トルコ語教育を受けた世代がいた。メモをアラビア文字で筆記する老教授を見たことがあった。ラテン文字がトルコ語を表記するのに適していても、幼少期に受けた教育が与える影響の大きさを垣間見ることができた。2010年の今では、そのような人もいなくなり、ケマル・アタテュルクが推進したトルコ語の文字革命は完全に成功したものとなっている。

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