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2010年11月15日 (月)

中国企業によるイラン油田開発

アーザーデガーン油田開発および中国企業によるイラン油田開発に関する、8日付イラン現地情報サイトによると、

1. アーザーデガーン油田開発に関する石油省次官発言(11月8日付Mehr News)

(1)ホジャステ・メフル石油省次官は、メフル・ニュースとのインタビューにおいて、アーザーデガーン油田開発に関する中国を含む外国企業および国内企業数社との交渉について言及し、いかなる条件においても、アーザーデガーン油田開発を停止させることはないと発言した。ホジャステ次官は、現在、国内および海外の投資家と同油田に関する交渉が行われ、石油省に対して、多くの技術的・商業的な提案が提出されており、こうした提案に対する検討が最終段階にあると述べた。

(2)また、同次官は、現在、中国との間で、アーザーデガーン油田の開発契約を締結するための交渉を行っていると述べるとともに、現在、イラン国内のリソースを活用した初期生産が行われ、既に初期生産の第一フェーズ、第二フェーズが完了し、24の油井が掘削され、このうち17の油井が稼動し、合計して平均日量5万バレルの生産が行われていると述べた。

2. 中国企業による北アーザーデガーン油田の掘削(8日付Iran Oil and Gas)

中国のGreat Wall Drilling Co.(GWDC)社(CNPC傘下企業)は、4つの掘削リグを所有し、イランの様々な地域で油田の掘削を活発に行っている。イラン国営石油会社掘削局との契約に基づき、GWDC社所有の2つの掘削リグがイラン西部および南西部で活動している他、北アーザーデガーン油田およびマスジェデ・ソレイマーン油田で活動している。GWDC社はイランでの活動を拡大しており、さらにイランにおいて陸上掘削リグを追加する見込みであり、新たなリグは、北アーザーデガーンおよび南アーザーデガーン油田で活用されることになるであろう。

3. ヤードアーヴァラーン(Yad-avaran)油田掘削の入札結果(7日付Iran Oil and Gas)

(1)OEOC(Oil Exploration Operation Co.)(イラン企業)は、ヤードアーヴァラーン油田(南アーザーデガーン油田の南部に位置する油田)開発向けの陸上掘削リグを受注した。この入札には、Dana Drilling Co.(イラン企業)、OECD、National Iranian Drilling Co.(NIDC)(イラン企業)、Sepanta International Company(イラン企業)、GWDC(中国企業)が参加。この油田開発では、7つの掘削リグを用いて45の油井が掘削される予定となっており、OEOCの他、NIDCが2つの掘削リグを提供し、3つの掘削リグを中国企業が提供する見通しである。

(2)ヤードアーヴァラーン油田は、2007年12月に中国シノペック社がイラン国営企業とバイバック契約を締結している。

日本は国際石油開発帝石(INPEX)が持っていたアザデガーン油田の権益を、米国の圧力と制裁により放棄し、アザデガーン油田開発から撤退した。「日の丸油田開発」は実現しなかった。日本は米国の対イラン政策に従属した。日本が放棄した権益を中国の石油会社が手に入れることになる。日本は米国の制裁に従うことで、米国のご機嫌に沿うことになった。しかし、日本にとって、それが本当に正しい選択なのだろうか。日本が放棄した権益を、中国が代わって権益をとるのでは、制裁の意味もない。ただ、日本だけが損をするだけだ。

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